インドの高額紙幣の廃止に伴う両替事情について

11月8日。インドで行われた突然の高額紙幣廃止のニュースをご存知でしょうか?

この影響で、インドでは現在現金が手に入りにくい状況が続いています。今回、僕は12月20日にインド東部のコルカタから空路で入国したので、その時の状況をここで綴ります。

注意事項

  • 2016年12月20日時点のお話です。
  • 2016年12月21日時点では1ルピー=1.72円です。

※2017年1月31日。最新情報を最下部に追記。

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コルカタ空港ではATMでの引き出しが1回2000ルピーまで

これは明確に定められているわけではなく、そこらへんでたくさんのインド人が試行錯誤を重ねた結果、2000ルピーまでなら引き出せるということが判明したという感じです。

周辺にいたインド人に話を聞くと、2500ルピーまでは引き出せるはずだけど、空港にあるATMはなぜか2000ルピーまでしか引き出せないと言っていました。

また、1回2000ルピーまでというだけで、1日に何回でも引き出しはできるようです。(同じ方がATMの前で何度もお金を引き出していました)

ただ、みんな現金が欲しいので常に並んでいます。手数料に関しては、僕自身引き出せなかったので確認できませんでした。

空港内のATMで並ぶ人たち

国際キャッシュカードは対応してない

「PLUS」マークの付いた国際キャッシュカードは対応していません。(僕が確認しました。)でも、オランダ人の旅行者がキャッシングでクレジットカードからお金を引き出していたので、キャッシングは対応してるのかもしれません。ちなみに、その方は「マスターカード」でした。

 

コルカタ空港では外貨の両替に最低額が定められている

僕はタイバーツをたくさん持っていたので、結局タイバーツで両替しました。両替最低額は2500バーツ。日本円だと5000円。USドルだと100ドルでした。基準はよくわかりませんが、もしかしたらスタッフの気まぐれかもしれません。

厳密に言うと、両替の最低額が定められているというより、最低額以下だとレートが恐ろしく悪いということです。僕は、最初300バーツを両替しようとしたら345ルピーと言われました。(通常のレートの半分くらい)

補足

空港での両替に関しては街中と同様に5000〜1万円までしか両替できなかったという人もいます。僕が両替したのは深夜で、コルカタ空港の出口から一番近い両替所でした。状況がコロコロ変わり、人によって対応が異なったりするので、インド国内の空港での両替も期待しないほうがいいでしょう。

 

コルカタの街中での両替事情

両替所では両替する額に限度がある

空港と違って、街中の両替所では両替の最高額が制限されていました。各通貨で異なるのですが、目安は日本円で5000円です。そして、これは1週間です。1週間につき両替の上限が約5000円です。

両替所のスタッフいわく、両替所をハシゴしていくつもの両替所で繰り返し両替するのは本当はダメ。でも、多分バレずに両替できると思うよ?というあやふやな情報をもらいました。(両替の際にパスポートのコピーを取られて、誓約書にサインを書かされます。)

ATMの限度額は1回あたり2000〜2500ルピー

街中にあるATMも1回あたり2000〜2500ルピーが上限です。こちらは引き出すところまで確認したのですが、1回あたり手数料を200ルピー取られていました。これはATMの使用料です。率にして約10%。ATMは使わないほうが無難です。

ATMによって手数料は異なると思うのですが、上記のように固定料金で手数料を取られる場合は本当にボッタクリレベルの手数料を取られるので気をつけましょう。

 

インドで気をつけるべきお金のこと

2000ルピー札は使い物にならない

インドは物価が恐ろしく低いです。20〜50ルピーもあればローカル屋台で食事を取ることができます。20ルピーって30円ちょっとですよ?

道端でよく売られているチャイは5〜10ルピー。地下鉄は3駅乗って5ルピー。小綺麗なレストランで100〜200ルピーくらいです。1回で100ルピー以上使う機会ってほとんどないんですよ。

数十ルピーの買い物で2000ルピーを出してもお釣りがないと言って受け取ってくれないことがほとんど。2000ルピー札は本当に使い物になりません。

ちなみに、インドのお札は「2000ルピー・500ルピー・100ルピー・50ルピー・20ルピー・10ルピー」の6種類で、2000ルピー札と500ルピー札が新しく発行された新札で、流通が遅れているためにかなり深刻なレベルで不足しています。

鉄道のチケットやバスのチケットなど数百ルピーを使う機会があったら2000ルピー札を使おう!

旅行会社やチケット売り場では数百ルピー単位の取引が多いので、恐らくたくさんの100ルピー札があるでしょう。受付のスタッフは「お釣りがない」と言いますが、ゴリ押しすれば100ルピー札を渋々出してくれます。

僕は、鉄道のチケット売り場で「引き出しに100ルピー札たくさん入れてたでしょ?俺、見てたよ?」と言ったら、舌打ちされながらも引き出しから100ルピー札の束を出してくれました。(きちんと観察していました。)

その場の状況に応じて、相手が言い逃れできないような言葉を考えましょう。2000ルピー札を崩せる機会はほとんどないので、鉄道やバスのチケットを買うときに必ず2000ルピー札を崩してください。2000ルピー札は高額すぎて本当に使い物になりません。

クレジットカードが使えるところではクレジットカードを使おう

現金の引き出しが制限されてるので、クレジットカードが使える場所では積極的に使った方がいいです。

ホテルの宿泊費の支払いはクレジットカードがベスト

ホテルの支払いに関してですが、ホテル検索サイトで事前に予約してクレジットカードで支払いを済ませた方が絶対にいいです。もしくは、カードが使えるか必ず聞いてなるべくカードで支払いをしましょう。

インドでは支出の大部分を占めるのがホテルなはずです。街中では週5000円までしか現金の両替が出来ない。ATMでは手数料がボッタクリ。なので、クレジットカードで払えるものは全てカードで払うのが得策です。

 

最新情報!2017年1月末時点のお話

2017年1月31日時点のお話。僕は南インドのバンガロールに滞在しています。バンガロールでのお話になりますが、両替事情をまとめました。

ATMからは最大で1回あたり1万ルピーまで引き出すことができる

12月のように1回あたり2000ルピーまでしか引き出せないということはなくなりました。いろいろ試してみましたが、1回あたり1万ルピーが限界の模様。もちろん、ATMの手数料も取られます。

2000ルピーしか引き出せなかった先月と1回あたりの手数料は同じ(400円くらい)なので、だいぶ良心的になったと言えるでしょう。

また、1回あたり1万ルピーまでということであって、1日あたりではありません。僕は2回引き出しましたが問題ありませんでした。