ワーホリでオーストラリアに行くと多くの人がファームで働くと思います。理由は様々ですが、多くの理由は「セカンドビザ」ではないでしょうか?今回は僕が約半年間滞在したQLD州Gayndah(ゲインダー)についてまとめてみたいと思います。
Gayndahの場所
Gayndahはブリズベンから約350kmを北西に向かったところにある人口約2000人の小さな町です。そして、ファームが約100件もある完全なファーム街です。Gayndahから北東に160km進むと悪名高いファーム街として知られているバンダバーグがあります。
日常生活で使う施設
スーパーマーケット
Gayndahにはオーストラリアでもっとも有名な2つのスーパーである「ウールワース」、「コールス」はありません。あるのはIGAと呼ばれる規模が小さく割高でダサいスーパーのみです。
店の中には掲示板があって、そこにシェアハウスの紹介や車の売買に関する紙がよく貼られています。
銀行
Gayndahにある銀行は「ANZ」、「NAB」の2つのみです。他の銀行はありません。
ジョブセンター
Gayndahで仕事を探す際に必ずお世話になるのがこの施設。写真はないのですが、IGAの隣にあります。ここで働いてるおじさんと仲良くなるといいことがあるかも?
オーストラリアのファーム街でよくあるのが「バッパーが仕事を施錠している」という話。Gayndahで仕事を施錠しているのはここのジョブセンターとRiverview Caravan Parkのみ。僕はここのキャラバンパークに住みながらジョブセンターにも通っていました。
図書館
もし、宿にネットがなかったら図書館でフリーWIFIを使うことになるでしょう。ただし、1日1時間だったけな?一日中図書館でネットサーフィンはできません。もし、有料でよければ近くにネットカフェがあります。ただ、それならポケットWIFIを申し込んだほうがいいでしょう。それくらい割高だった記憶があります。
Riverview Caravan Park
Gayndahにある2つのキャラバンパークのうちの一つです。オーナーのステイシーさんが仕事の紹介もしてくれます。僕は12月中旬に行ったんですけど、所持金が80ドルしかなかったので宿代を払えませんでした。するとステイシーさんは「給料が入ってからでいいよ!」と。あの方は神様ですよ。ホントに。その時まだ仕事すら決まってなかったんですけどね。
リンクはこちら:Riverview Caravan Park
12月中旬に行けば余裕で空きがあるので心配ないです。ただ、一月中旬頃からはしばらく満室が続きます。そして、一月中旬はファームの求人もほぼ埋まってるので行くのであれば12月中旬をおすすめします。
また、宿は色々な種類があります。1人の場合は同じ敷地内にあるバッパー(週160ドル、共同キッチン)もしくはテントですね。テントは週70ドルです。ただ、共同キッチンが非常に狭いのでキャンプ道具を持っていないのであればおすすめしません。バッパーのキッチンはまた別にあります。ただ、僕が行った時はテント生活の人が勝手にバッパー専用のキッチンを使っていて、結構不便でした。
おすすめはやっぱりキャビン(キャンピングカーのような家)で、1人あたり週100ドルです。キャビンは中に専用キッチンがあるので便利ですよ。ただ、一つ条件があります。もし、キャビンに住みたければ2人〜5人のグループでしか受け付けてくれません。1人でキャビンに住むことは不可。
もし、カップルで行くのであれば一戸建てのような建物にも住めるのでそちらがいいでしょう。週250ドルなので、パートナーと割り勘したら週125ドルです。もちろん、専用キッチンにダブルベッドですよ!
洗濯は有料で洗濯機が使えます。乾燥機もありますけど、外に干すスペースがあるので僕は洗濯機しか使いませんでした。一回2ドルだったかな?そんなもんです。
上記で挙げた施設はキャラバンパーク以外は全てメインストリートにあるので、Gayndahに行けば一発でわかります。
キャラバンパークもすぐにわかります。gooogle mapで「Riverview caraban park Gayndah」と調べたら一発で出てくるので、それで場所を確認してください。キャラバンパークからメインストリートまで歩いて5分ほどです。車だと一瞬です。
主な産業
Gayndahはファーム街なので農業がメインの産業になります。そして、ほとんどがマンダリンでしょう。少しレモンですね。あとはたまにライムも見かけました。
もちろん一番稼げるのはマンダリンです。
シーズン
マンダリンのシーズンは長いです。
僕は12月19日頃に到着しました。その日は金曜日で夕方に到着したのでジョブセンターも閉まったんですよね。ジョブセンターは土日が休みなので、3日後の月曜日に行くと、翌日からグレープのピッキングの仕事をもらうことができました。ただ、これはGayndahではなく隣町のマンダベラです。往復120kmの道のりだったんですけど、お金がなかったので助かりました。
クリスマス前になると、ステイシーさんがマンダリンの仕事を紹介してくれました。その仕事が1月5日からだったんですよね。なので、1月3日でグレープの仕事を辞めてからマンダリンファームに移動しました。
1月:間引き
Thinningと呼ばれる作業です。まだ小さくて緑色のマンダリンをひたすら取っては地面に落とします。複数くっついてるのもは一つを残して全部捨てたりなどオーナーから色々と指示があるのでそれに従えばいいだけです。
僕が働いた場所は1日7時間。週5日で時給21ドルでした。ファームによって多少条件は違いますけど、悪徳ファームをGayndahでは聞いたことないですね。ただ、僕が行った時は天気の悪い日が多く思い通りに稼げませんでした。こればかりは不可抗力なので仕方ないですよね・・・
2、3月:オフorレモン
そうなんですよね、2、3月は場所によって仕事があるんですけどオフに入るファームが多いです。ただし、レモンファームもあるのでレモンの仕事を見つけられたら働けばいいし、あとは隣町のマンダベラが1月下旬にマンダリンの間引きをスタートさせるので、こちらに移ってもいいでしょう。Gayndahからマンダベラは車で40分ほどなので、通うことは可能ですよ!
レモンは稼げないので期待しないほうがいいでしょう。僕が働いたファームは歩合制で1ビン80ドルでした。1日7時間で1.5ビンが僕の限界です。
レモンは朝露に弱いらしく、乾くまでは収穫が出来ません。なので始まるのは午前10時からが多かったですね。レモンピッキングをやる場合は、セカンドの日数を稼ぐということで割り切ったほうがいいですよ。
4月〜6月:マンダリンピッキング(インペリアル)
4月からはマンダリンピッキングが始まります。雨の日以外は仕事がありますよ。マンダリンには2種類の品種があって、最初はインペリアルを収穫します。ファームによって価格は違うんですけど、歩合制で1ビン80〜100ドルが相場でしたね。僕は1日3.5ビン作ってました。1ビン80ドルだったので1日280ドル稼いでましたよ!
まともに働けば男性なら1日3ビンは作れるはずです。アジア人の女の子でも1日3ビン作ったなんて話はよく聞きました。女性は2ビンを目標に頑張ればいいと思いますよ!
価格設定ですけど、僕の感じた印象では100ドルのように高めの価格設定をしているファームはサイズなどの指定が細かい印象がありました。僕が働いていたファームは1ビン80ドルとGayndahの中では安い価格設定でした。そのかわり、細かいことはいちいち言われませんでしたね。これは聞いた話などを元に感じたことなので一概に全てのファームで価格に反比例して条件が厳しくなるということではありません。そういうこともあるという感じで理解してほしいです。
7月:マンダリンピッキング(マーコット)
ここからは僕自身が参加していないので詳細は分かりません。聞いた話によるとインペリアルの収穫から2週間のオフを挟んで開始されます。1ビン50〜60ドルに設定されますが、マーコットはインペリアルよりサイズが大きいので1日5〜6ビンは作れるとのこと。インペリアルと稼ぎはそんなに変わらないみたいです。
その後
その後も片付けなど色々な作業があるみたいで、9月までシーズンは続くそうですよ。そして、10〜12月のオフを挟んで1月からまた再開といった感じで繰り返されていきます。
隣町のマンダベラでは10月にアスパラガスの収穫。30km離れたBan Ban Springsという街では11月〜1月にスイカの収穫があるのでGayndahに入れば年中仕事があります。
ただ、セカンド目的でGayndahに行くのであれば12月中旬、もしくは3月中旬に来たほうがいいでしょう。12月中旬に行けば間引きの仕事をした時点で4月から始まるマンダリンピッキングのメンバーに入ることができます。(もちろん、オーナーに4月からのピッキングに参加したいとの趣旨を伝えたらですよ?)
ピッキングから参加したい場合は3月中旬に頃に来れば、4月からのピッキングに参加できるでしょう。
それ以外の時期に来ても仕事はありません。ほぼ全ての求人が埋まっています。
休日の過ごし方
Gayndahは本当に小さい街で何もありません。なので、休日はバンダバーグに遊びに行く人が多いです。映画を見たり買い物をしたり。バンダバーグにはウールワースもコールスもあるので、そこで欲しいものをまとめて大量に購入することが多いですね。
シェアハウス
Gayndahにはキャラバンパーク以外にもシェアハウスがたくさんあります。IGAの掲示板を頼りに探しましょう。相場は週100ドル前後でしたよ!
仕事に用意するもの
車
これは必須です。Gayndahはたくさん仕事があります。そのかわり車が必須です。一切のピックアップがないので。また、ジョブセンターでも車の所持者は最優先で仕事を紹介してくれます。Gayndahで働きたければ車を買いましょう。
長靴
これは任意ですけど、仕事では長靴の方がいいなと僕は思いましたね。日本の農家さんもみんな長靴履いてるでしょ?
作業着
長袖の服を用意しましょう。マンダリンは棘がいっぱいあるので刺さると痛いです。レモンの棘はマンダリンより鋭く、長く、硬いです。刺さったら冗談抜きで激痛が走りますよ。
まとめ Gayndahは仕事がたくさんあるけど、車が必須
Gayndahは給料も悪くないですし、マンダリンピッキングであればもし天気がずっとよければ週2000ドルくらいなら稼げます。僕が行ったシーズンは天気が悪い日が多く、また、マーケットフルで出荷先がなくなり、しばらくオフになったりと不運に見舞われましたが、こればかりはコントロールできないので「不運」としてとらえるしかありません。
1日3ビン作れば週1500ドルは稼げるので悪くはないですよ?あとは頑張り次第で4ビン、5ビンくらいなら珍しくないです。聞いた話では毎日7ビン作ってたという人が過去にいたそうです。さすがにそこまでのスピードで動くのは僕には無理ですね・・・
Gayndahで働きたい人は12月下旬もしくは3月中旬に車を用意してから行きましょう。少なくともセカンドビザは取れるはずです。
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