ワーホリで海外に行こうか迷ってる人、ワーホリに行く準備をしている人に読んでほしいことをまとめました。

 

たまに「ワーホリに行くのが夢」といったことを聞く機会があるんですよね。そんな方には冷静に考えて欲しいんですけど、年齢などいくつかの条件を満たしていればワーホリは簡単にできます。それから、ワーホリって単にビザの名前ですし。

なので、ワーホリを「夢」と位置付けてしまうのはいかがなものかと思ってしまうんですよね。例えば「世界一周」なんてのも最近流行ってますけど、世界一周だって言ってしまえばお財布事情さえなんとかなれば誰でもできますしね。あとは本人次第です。

それよりも、考えてほしいことは「何がしたいのか?」いわゆる目的です。ただワーホリがしたい。そんな漠然としか物事を考えずに海外生活を初めても何となく時間が過ぎていくだけです。

例えば、「今の生活が嫌で、何か環境を変えたくて日本を飛び出した」こういう理由で日本を出る人も多いんじゃないかと思います。実際に環境を変えてみて「何も変わらなかった人」「何か変わった人」それぞれいると思います。違いは「明確な目的があったかどうか」ではないでしょうか?

「ワーホリをすることが夢」と言って海外に行く人は要注意です。もう少し冷静になって考え直してください。あなたはワーホリで日本を離れて何がしたいんですか?

 

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日本を離れて何がしたい?目的は?

語学を学びたいのであればワーホリ以外にも方法はたくさんある

もし、語学向上を目的にした場合。ワーホリ以外にも語学留学といった方法があります。ただ、長期で語学留学をする場合はお金がかかるのでその資金を補うという意味で空いてる時間に働く必要のある人もいるかと思います。

その場合はオーストラリアで学生ビザを取れば週20時間以内であれば働けますし、わざわざワーホリにこだわる必要なんてないですよね?

僕個人の意見を言うのであれば、語学力向上がメインであれば語学留学の方がいいでしょう。ワーホリで0から語学力を上げるのは難しいです。すでに身につけた語学力を生かす機会としてワーホリは最適な気がしますけど。

なので、すでに意思疎通は楽々出来る人が日本を離れてビザの制度を駆使して様々なことに挑戦するというのが効率のいいワーホリビザの使い方でしょう。英語で意思疎通すらできない状態でワーホリに行くのはオススメしません。まずは語学学校に行きましょう。

 

お金を稼ぎたいだけなのであれば、日本で稼いだほうが確実

オーストラリアは賃金が高い。だから、オーストラリアにお金を稼ぎに行く!という方に聞きたいことがあります。

  • 英語で意思疎通を取れますか?
  • 仕事の経験はありますか?
  • 自分で身の回りのことはできますか?
  • 入国後にすぐ車を買うほどの資金の余裕はありますか?
  • 体力はありますか?

全て「YES」でなおかつ仕事の情報も事前に徹底的に調べ上げて入念に準備をしている人は、おそらくたくさんの貯金を日本に持って帰ることができるでしょう。

どれか一つでも「NO」であればオーストラリアで稼ぐのは非常に難しいです。日本で働いて貯金を作る方がリスクも低いですし、簡単ですよ?

まず、オーストラリアに着いて仕事を見つけるまでに色々な出費があります。日本からの交通費だって高いですし、ビザ代だって400ドルくらいしますよね?それに、オーストラリアに行ったからって仕事が見つかる保証はありません。

また、「英語ができない・仕事の経験がない」ではおそらく大都市にとどまってジャパレスで働くのがオチでしょう。それってキャッシュで時給10ドル程度の仕事ですよね?「お金を稼ぐ」ことが目的であれば時間のムダですよ。日本で稼いだほうが効率がいいです。

それから幸いなことに日本はまだ世界的に見て賃金が高いです。期間工やリゾートバイトをすればお金はすぐに貯まるでしょう。その方が簡単で確実ですね。

[参考記事]

 

海外生活を経験してみたい。色々な場所に行ってみたい、そして足りない分を働いて稼ぐのにワーホリは最適

例えば、色々な地域に行ってみたい。その過程でしばらく滞在して資金を貯めてまた移動する。こういった長いスパンでの旅行のようなことをする人なんかにとってワーホリは最適な手段でしょう。ビザの期限は観光ビザより長いですし、就労許可もありますし。

それから、単純に同じ拠点で長く滞在することが目的の人なんかはワーホリビザでも学生ビザでも自分にとって適した方を選べばいいでしょう。まぁ、オーストラリアの場合、ワーホリビザって超簡単に取れるのでワーホリ→学生に切り替えて長く滞在するという選択肢をとってる人って多いのでは?と思います。1年で充分ならワーホリでもいいかもしれません。

あとは、スポンサーになってくれる職場があるのであればスポンサーシップビザという選択肢もありますよね?カナダのバンフであればわりと簡単にスポンサービザでますよ?僕がバンフに滞在してる時でも、ハウスキーパーでスポンサービザを取得して滞在してる人たくさんいましたし。(カナダではスポンサーシップビザを「就労ビザ」って言ってました)今はわかりませんけど。

それにバンフの日本人経営の旅行会社であればスポンサービザは出してくれる場合が多いです。

[参考記事]

 

ワーホリを経て帰国後の就職活動でアピールしようとは思わないほうがいい

そもそも、ワーホリなんて誰でもできるのでアピールにならない

「ワーホリで1年間オーストラリアに滞在してました。」って言われても「はっ?」って感じですよね。例えば今流行ってる「世界一周」だって同じことが言えます。世界一周するだけならお金さえなんとかすれば誰だってできるんですよ。そんな程度の低いことをアピールしたって何も評価されません。

もし、それでもアピールしたいのであれば重要なのは中身です。「ワーホリで何をしたの?」「世界一周中に何をしたの?」これが大事になってきます。そこで、参考になる記事を見つけたのでリンクを貼り付けておきます。

[参考記事]

重要なのは、インパクトとストーリーだと思います。

例えば、「将来は海外で働きたい」と思っていたので、海外で働く日本人駐在員100人に会いました。そして面接では、「御社の○○支社の○○さんにも会いましたし、○○支社長とご飯を食べに行きました。その話で、○○さんの海外での仕事の○○の点に魅かれて御社を志望しました」とか言えば、面接官は、「あまり聞いたことない話だし、こいつの行動力すごいな。」と思うし、志望理由も腑に落ちるはずです。

他にも、「インターンの募集はしていなかったんですが、自分で○○という会社に連絡して、ワーホリビザで○○という会社(できれば大手)でインターン生として1年間働かせてもらいました。最後の半年は、その実力が認められて給料がもらえる正規アルバイトとして雇用してもらえました。その中で○○の業務に興味を持ち、御社を志望しました。」とか。エージェントにお金払ってアレンジしてもらわずに、雇用機会を切り開いた突破力や、インターンから正規アルバイトへと転換できた実力や信頼、また1年間も同じ仕事をできる継続力をアピールすることで大きいインパクトを与えれると思います。ある程度、高度な仕事であれば、その1年間は職歴と考えられるくらいの経験になるのではないでしょうか。

 

仮に評価してもらえるとしても、上記の程度が最低ラインでしょう。それでも僕は難しいと思います。日本ではワーキングホリデーを一般的には「ホリデー」として認識されているので。

それに、ここまで行動力があるならそもそも起業したりフリーランサーとして働くという選択肢もあっても良くないですか?

もし、ワーホリでの経験を「今後の仕事に生かす」というのであれば就職活動ではなく起業やフリーランサーとしての下積みとして捉えたほうがいいでしょう。そうして起業したりフリーランサーとしてやっていくうちにヘッドハンティングでもされて結局は会社で働くということもあるかもしれませんし。

そうでないなら、単に「ホリデー」としてワーホリの期間を存分に楽しんだほうがよっぽど有意義に過ごせるはずです。人生何十年あるうちの数年間をホリデーとして過ごしたってバチなんか当たりません。

 

ワーホリは海外に長期滞在するための手段として捉えたほうがいい

一番最初にも少し書きましたが、ワーホリって「Working Holiday VISA」の略で、単にビザの名前なんですよ。お試し永住権のような感じではありませんか?少し制限があったりしますけど。

例えば、ラグビー選手になりたい人がワーホリでオーストラリアに来て、いろいろなプロチームに飛び込んで練習生になって、結果を残してプロ契約を勝ち取るってことも不可能ではないんですよ。ワーホリって就労許可あるので。

オーストラリアのラグビーは強すぎるので現実的な話ではないかもしれませんが、例えばサッカーであれば現実的ではありませんか?

Jリーグの選手がメンバーに残れず解雇されたとしましょう。「もう一度サッカーで食べていきたい」そしてワーホリビザでオーストラリアに行って、クラブチームに片っ端から飛び込んでプロ契約を勝ち取る。現実的な話だと思いますけどね。

それから1年かけてじっくりとオーストラリアを一周したい人。年中サーフィンをやりたい人。カナダであれば長期でスキー・スノボを楽しみたい人。

ワーホリビザは「就労許可がある長期滞在ビザ」という認識で使った方がいいでしょう。

 

ワーホリに行く前の人にありがちな思い込み

英語がペラペラになって帰国

英語力向上が目的であれば、ワーホリではなくて語学留学をした方がいいです。この件に関して参考になる記事を見つけたので紹介します。

[参考記事]

 

「ワーキングホリデーで1年外国で過ごして、この程度の英語力なんですか?」「ワーホリ行った人で英語力が上がった人みたことがありません」というのはインターネット上でよく見かける意見なのですが、それは少し違うと思うんです。

ワーホリ中に英語を伸ばそうとするのは、お箸でカレーを食べるくらい効率が悪い。できなくはないけど、もっと違う方法がある。器用な人はできるかもしれないけど、わたしはそんなに器用じゃなかった。

私はワーホリに来るのは英語を上達させるためじゃなくても良いとおもうんです。それよりも、自分の好きな事に気づいたり、常識だと思っていた事がひっくり返ったり、今までしたこともなかったような面白い経験をしたりして、人生の次のステップのきっかけになれば十分だと。

 

語学力向上をメインにするくらいならワーホリではなく語学学校に行ってしっかり勉強しましょう。それの方が効率がいいです。

ワーホリは「もっと英語ができるようになりたい」「将来、海外で働きたい」と思うきっかけになるくらいがいいです。ワーホリで色々なことを経験して、それがきっかけでワーホリ後、行動に移す。そんな使い方がいいのでは?と思いますけどね。

 

ローカルジョブをゲットして職場で楽しい毎日を過ごす

こんなことを考えてる人ははっきり言って「考えが甘い」です。まぁ、慣れてこれば楽しい日々を送ることはできますけど。

まず、「英語力なし」「仕事経験なし」でローカルジョブを見つけるのは困難です。不可能ではないんですけど、非常に難しいです。

そして、仮に仕事を見つけたとして、働き始めてすぐに「楽しい」と感じる人は少ないでしょう。それよりも「大変」と感じる場合が多いです。僕自身、どの職場でも最初の方は大変でした。

今では同じ職場で長いこと働いてるので、新人教育をする立場にもなってますけど、新人を見ていて最初から「楽しそう」にやっていけてる人は稀です。それに、使えなかったらすぐにクビになりますし。

もし、「ローカルで働きたい!」これが目的の人はまず有給インターンシップを使うのも有効でしょう。

[参考記事]

 

海外生活は楽しい

もちろん楽しいこともありますけど、やることなすこと全てが「楽しい」わけではありません。というより、最初の方は「苦しい」「辛い」「大変」なことの方が多いはずです。

  • 英語がうまく聞き取れず、苦い思いをする。
  • 仕事が見つからず苦しい思いをする。
  • 仕事でうまくいかず大変な思いをする。
  • 仕事をクビになって辛い思いをする。

最初の方は楽しいとは程遠いはずです。最終的に「楽しい」と思えるまでになったら成功だと思えば少しは気が楽になるのでは?と思います。

もちろん、過ごし方によっては最初から楽しく過ごせることもあるでしょう。あくまでもこれは一般論です。

 

ファームはすぐに仕事が見つかる

これは完全に勘違いですね。きちんとシーズンを見極めないとファームだろうが仕事は見つかりません。

何も下調べをしないで、ただオーストラリアに来て適当にファームに行けば仕事なんてすぐに見つかるだろうとタカをくくってる人いますよね?そうやって来て結局仕事が見つからない残念な人にならないためにもシーズンの見極めくらいは事前に行ってください。

これはファームに限らずローカルの仕事でも当てはまります。特に観光地の場合はシーズンを外したら仕事は見つからないと思った方が無難でしょう。

[参考記事]

 

ファームで3か月働けばセカンドビザをゲットできる

周りで3か月ぴったり働いてセカンドビザを取れた人っていますか?たまにいるんですよ。でも、それって「本当に運のいい人」です。まず、このことだけは認識しておいてください。

ファームの場合、例えば収穫が終わればみんなクビ。雨が降ったら仕事はない。こんな感じで一つのファームで3か月働けることが珍しいでしょう。1つのファームでセカンドビザを取れた人ってレアだと思います。

僕自身、7か月間で4つのファームを渡り歩きました。実際のところセカンドの条件を満たしたのは5か月目で後の2か月は貯金目当てでしたけど。それに最初の3か月で3つのファームを渡り歩いたんですよね。こんな感じでセカンドビザを取るために色々なファームを渡り歩く人の方が多いでしょう。

なので、1つのファームが終わったらまた仕事さがしを始めたりするわけですよ。「1つのファームが終わる」ということは「街全体で仕事が終わること」を意味する場合が多いです。すると、違う町に移動しなければいけない。そんなことをやっているととてもじゃないけど、3か月でセカンドを取るのは難しいです。

[参考記事]

 

何だかんだなんとかなる!

絶対になりません。そういう考えの人はワーホリなんてしないほうがいいでしょう。「何とかなる!」ではなく、「自分で何とかする」ことが前提です。

よく聞くのが「何もできない私でも何とかなった!」なんてアホみたいな自慢してる人いますけど、それって自分で何とかしたというより「周りに何とかしてもらった」だけですからね。

別にワーホリでの過ごし方って人それぞれなので、それが「悪い」ってことはないんですけど、そういう生活をしていて本当に楽しいんですか?それで楽しいのであれば別に良いんですけど。僕はそういった人間とは絶対に関わりたくないですね。関わっても搾取されるだけで疲れそうです。

 

 

まとめ ワーホリで日本を離れる目的はなんですか?

ワーホリに行こうか悩んでる人、ワーホリに行く準備をしている人にとって現地での生活は想像しづらいと思うんですよね。だって、まだ実際に渡航して生活してるわけではないので。ネットでの情報やエージェントくらいしか情報に触れる機会ってないでしょう。

それにワーホリって「手軽に海外で生活できて、英語ができるようになる」みたいなイメージありますけど、実際はそんなことないです。「手軽に海外で生活できる」のは当てはまるでしょう。でも、英語ができるようになるかどうかは自分次第です。それに、語学メインなら語学留学の方がいいですよ?

僕個人の考えでは、ワーホリで海外に行くのであればそもそも意思疎通くらいは楽々出来るくらいでないと有効的にビザの制度を使いこなせないと思っています。

ワーホリに憧れを持ってる人はまずその考えを捨ててください。ワーホリはあくまでも「Working Holiday VISA」というビザの名前で「就労許可のある長期滞在ビザ」です。その許可された期間であなたは何がしたいんですか?その部分を渡航する前に自分なりに考えてみましょう。そうすることによって、有意義なワーホリライフを送ることができるはずです。