ワーホリで有給インターンシップってどうなの?ワーホリ歴3年の僕がメリットとデメリットを5つずつ挙げてみた。

ワーホリで海外に行くとたまに有給インターンシップに参加した人を見かけませんか?有給インターンシップは主に留学エージェントが仲介をして就職先を紹介してくれます。もちろん手数料が必要。オーストラリアの場合、聞いた話では15万円前後ですね。カナダではビザ・航空券など全ての手配をしてもらって50万円前後払ってる人を見かけました。

その手数料が高いので中には「高すぎる!」「ボッタクリ!」「自分で探したほうがいい!」と言って徹底的にエージェントを非難する人もいます。

僕自身、エージェントに対してどう思っているかというと、「体験談などはもう少しデメリットについても紹介したほうがいいんじゃないかな?と思いつつ、システムとしては利用する価値もある」と考えています。まぁ、商売なので多少の情報操作も必要なのかなとは思いますけど・・・

もちろんビザの取得、航空券のチケット、海外旅行保険の加入など簡単なことくらいは自分でやったほうがいいでしょう。あんなのにお金を払うのははっきりいってもったいないです。どうやればいいのかわからない人はとにかくググりましょう!

ただ、もし有給インターンシップを利用することでそれらの手数料がタダになるなら僕も利用するかもしれないですね。

今回は有給インターンシップについてのメリット、デメリットをカナダ・オーストラリアで計3年間ワーホリで過ごした僕がまとめました。それではいってみましょう!

 

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有給インターンシップに参加するメリット

経験を積むことにより、その後の就職活動で有利になる

僕が過ごしたカナダ、オーストラリアで就職活動をする際に最も重要視されるのが「経験」です。有給インターンシップで紹介される仕事のほとんどが「ハウスキーパー」と呼ばれる部屋の清掃業務。「キッチンハンド」と呼ばれる皿洗いや調理補助の雑務でしょう。

「その程度の仕事じゃ英語ができるようにならない」

なんて言って批判する人もよく聞きますけど、そういった仕事の経験がなかったら自力では「その程度の仕事」すら見つけるのは難しいです。

有給インターンシップに参加することにより、そういった仕事の経験を積めます。そして、お金も貯まるでしょう。その貯金を元に次は自力で仕事を探す。こういったステップアップに有給インターンシップは最適なのでは?と僕は思いますけどね。

もちろん、帰国後の就職活動に役に立つのか?というのは僕もわかりません。これに関してはノーコメントで通します。

 

就職活動にかかる手間をお金で解決できる

実際にワーホリで就職活動をしたことのある人は仕事探し中にどれだけの出費をしたのかがわかると思いますが、意外とお金がかかります。

オーストラリアの場合、食費と家賃だけで週200ドルくらいはかかるでしょう。カナダの場合、家賃は月払いがほとんどなので、家賃だけで最初から500ドルとか飛んでしまいます。そして、あくまでそれは最低限の費用。しかも、仕事が見つからない可能性だってあるわけですよ。

オーストラリアの場合、有給インターンの手数料15万円は働き始めれば2〜3週間で稼げる額です。そして、確実に仕事が見つかる。時間を無駄にしたくないというのであれば有給インターンシップはお金と引き換えに効率よく就職できる便利なツールになるのでは?と思います。

 

経験がなくてもお金と多少の英語力があれば仕事を紹介してもらえる

ワーホリで仕事を探すとなると、最初が一番大変です。理由は「経験がないから」というのがほとんど。せめて英語圏での経験があればまだ有利です。日本で同じような職種の経験があれば辛うじて有利かもしれません。

経験がないというのは、はっきりいって「致命的」です。未経験で仕事を見つけるのは難しいですね。しかし、お金を払い、有給インターンシップに参加することにより、経験がなくても就職することができます。

・自力で探す場合→「経験」「英語力」

・インターンの場合→「手数料」「英語力」

こんなイメージでいいでしょう。経験をお金でカバーするイメージが妥当です。

事前にリゾートバイトなどで経験を積んでおくのもあり

日本ではワーホリや世界一周前に「リゾートバイト」という住み込みでリゾートホテルで働いてお金を貯める人が多いです。もちろんお金もたまるのですが、リゾートバイトは「経験」の習得にもなります。

なので、ワーホリ前にリゾートバイトを経験しておくのは貯金関係なく非常に有効な手段です。

仕事が見つからず、途方にくれる心配がない

ワーホリの目的が「自力でなんでもできるようになる!」みたいな人であれば有給インターンシップは必要ないでしょう。

ただ、目的が「英語環境で働きたい」という人は就職活動の期間っていうのは無駄ですね。まぁ、後になっていい思い出だなぁ〜なんて振り返ったりすることはあっても、現実的には長期間仕事が見つからないとなるとやっぱり時間の無駄でしょう。

僕が何で有給インターンシップに参加しなかったのかというと、充分に英語圏で同じ職種の経験があり、仕事を見つけられる勝算があったからです。

「英語環境で働きたい」という人が仕事が見つからずに途方に暮れる。これほど無駄な時間の使い方はありません。それをお金で解決できるのが「有給インターンシップ」です。

 

確実である

有給インターンシップを仲介する留学エージェントとは入国前からコンタクトを取れるので、段取りや予算などで予定外になることはあまりないでしょう。少なくとも、自力でワーホリをするよりかは何もかもが確実です。わからないことがあればエージェントに何度でも聞けばいいし、準備に関しては問題ないでしょう。

あえて言うなら、僕自身一回だけ留学エージェントに相談をしたことがあるんですけど、「僻地では仕事が見つからない」みたいなトンチンカンなことを言われた記憶があります。それで、エージェントを使うのはやめました。役に立たないなと思ったので。

相談したエージェントはこちら:マイステージ

オーストラリアでワーホリメーカーがローカルジョブを見つけるのであれば間違いなく「僻地」ですよ。これは断言できます。このように、エージェントのスタッフ自身があまりワーホリの仕事事情を理解していない場合が多いです。

>>オーストラリア・ワーホリでローカルの仕事を見つけやすい4つの街をご紹介!

ただ、海外生活や語学に関してはやっぱり彼らも「プロ」なので、間違いないでしょう。だって、それすらたいしたことなかったら留学エージェントとしての存在価値は全くないですからね。と言って、彼らにプレッシャーをかけておきます。

 

有給インターンシップに参加するデメリット

運悪く雰囲気の合わない職場にあたる場合もある

これは、自力で仕事を見つけても同じことが当てはまるんですけど、自力で見つけた場合は別の職場を探してからそこに移ればいいですよね。

でも、有給インターンシップでくる人は大金を払ってきたので、すぐに辞めるということに抵抗があると思います。なので、雰囲気が合わないままズルズルと続けてしまい、あまりいい思い出のないままインターンを終える人もいるそうです。

それで済めばいいんですけど、中には病んでしまったりなんて話も聞きました。もしくは、思い切ってすぐに辞める人も意外と多いそうです。

このように、有給インターンシップに参加する場合は「お金」と対価に「職場」を紹介してもらうため、あまり雰囲気が合わない職場に当たった時に「転職」という選択肢が非常にとりづらいです。

そもそも、自力で仕事を見つけられる自信があれば有給インターンシップにお金を払ってまで参加しないですよね。

 

全く英語ができない場合は門前払いされる

これは当然と言ってしまえばそれまでなんですけど、有給インターンシップに参加するにあたって、留学エージェントで語学力のテストがあります。それにパスしないとそもそも有給インターンシップの参加資格すらありません。

これはデメリットなのか?と思ったんですけど、自力で探す場合は誰でもできるので一応デメリットに入れておきました。ただ、実情は自力で探す場合は英語で意思疎通が取れないと、そもそもお話になりません。

 

仕事が見つかりやすい場所に派遣されると、自力で仕事を見つけている人をたくさん見て後悔することがある

これはカナダのバンフでエージェントに頼ってきた人が口を揃えて言ってましたね。バンフは仕事が非常に見つかりやすく、自力で探しても1週間あれば見つかります。僕自身、レジュメを配り続けたら1週間で5件の面接の問い合わせがあったくらいです。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

>>オーストラリア・ワーホリでローカルジョブをしたいならまずはカナダ・ワーホリでバンフに行け!その理由を詳しく説明する。

バンフに関して言えば保証はしませんが、仕事の経験がなくても簡単に仕事が見つかるような気がします。もちろん、経験があった方が見つかりやすいですよ。

 

最初はものすごく大変

有給インターンシップって言ってしまえば「裏技」なんですよ。本来経験者を雇いたいんだけど、人手不足で困ってる職場が「留学エージェントと手を組めば人手不足が解消される、その代わり彼らには経験がない場合がほとんど」という交換条件を飲んで受け入れてるので。

ただ、職場は語学学校ではないし、職業訓練学校でもありません。なので、最初から要求されることは経験者と同じです。

これは僕の個人的な予想ですけど、「エージェントを通してきた人は雇用主からしてみたらクビにしづらいのでは?」と思っています。なので、仮に戦力になっていなくてもボスの要求は常に高く、それに応えられずに精神的にどんどん追い込まれていく人も多いのでは?と思いますよ。

だって、普通は戦力にならなかったら容赦なくクビですし。大金払ってきた人に1週間程度で「お前使えないからクビ!」なんてことをやってたら留学エージェントとしてもそんな職場に派遣したくないでしょう。個人的な予想ですが、そういった利害関係が多少は絡んでるような気がします。

 

語学の向上が目的の人はやめておいた方がいい

英語ができるようになりたい意識高い系の人が口を揃えて言う言葉がありますよね。「ローカルで働いて英語を磨く」

職場のボスは「与えられた仕事をきちんとこなす人」を求めています。それから、職場は語学学校ではありません。もちろん、周りも外国人ばかりで共通言語は英語です。なので、英語環境でしょう。

有給インターンシップに参加すると仕事も普段の生活も英語なので、語学力の向上も期待できるでしょう。ただ、語学力の向上が目的であれば語学学校に行った方が良くないですか?

こうやって有給インターンシップに参加するということは「すでに身につけた語学力を生かす訓練」のようなものなので、語学力の向上とは少し違うような気がします。もちろん、結果的に語学力の向上につながるのも事実なんですけどね。

最初から語学力向上を目的に参加すると現場では自分のイメージと違い、それがきっかけで落ち込んだり、悩んだりする人も多いと思いますよ。

現場に派遣されたらまずはスタッフみんなと友達になって、仕事中は仕事に専念して、仕事後は遊んだりバーで飲んだりと気軽に構えた方がいいですよ。楽しむくらいの感覚がちょうどいいでしょう。最初はそんな余裕ないはずですけど。

 

まとめ

有給インターンシップの参加費を見て「高い!」と思う人も多いと思います。でも、ワーホリで海外に行く人の目的は様々で、人によって有給インターンシップは利用価値のあるツールになります。

ただ、職場を語学学校だと勘違いしたり、語学力向上を目的に有給インターンシップに参加するのであれば一度考え直したほうがいいでしょう。

職場のボスは与えられた仕事をこなして欲しいと思っているわけであって、英語ができるようになってほしいとは思っていません。そもそも、英語で意思疎通ができるというのは前提条件なので。

そんな環境に飛び込んで、自分をとことんいじめる。そして、最終的には楽しむ余裕すらできる。それが本来の有給インターンシップのあり方ではないでしょうか?そこまで行くと、別に意識していなくても自然と語学力は向上してるのでは?と思いますけどね。

最後に、オーストラリアで有給インターンシップに参加したい人は上記で紹介したエージェント「マイステージ」に一回問い合わせをしてみてはどうですか?有給インターンシップに関して言えば評判良かったですよ!

というのも、僕の周りで利用した人が2人いたんですけど、2人とも特に問題なかったと言ってたので、少なくとも悪くはないはずです。

僕はここのエージェントが紹介するチェリーピッキングに参加したんですけど、マジでクソだったのでお勧めしません。近いうちに全部暴露した記事を書こうと思います。ちらっと触れた記事はすでにあったので一応紹介しておきます。

参考記事:ワーホリ必見!!セカンドビザ情報〜ファーム・真珠・マイニング〜

派遣先はヤングという街で、事前に受けた説明と実際の現場が全く違ったんですね。詳細は近いうちに記事にして、ここに貼り付けます。

追記2016/06/20