英語を勉強したいという理由でワーホリに行く人に対して、全力で釘を刺しておく

「英語を勉強したいから」

という理由でワーキングホリデービザを取得して海外に行く人って多いかと思います。

有名どころだと「カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス」ですね。

先に結論からはっきりと言いますが

英語を勉強したいからワーキングホリデーをする

というのであれば

僕ははっきりと

やめておけ

とアドバイスします。

その理由を、この記事ではわかりやすく具体的に説明します。

補足

この記事はカナダ・オーストラリア・ニュージーランド・イギリスなどの英語圏におけるワーホリについてのお話です。

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語学学校に行くのであれば、ワーホリビザ以外でも可能

Twitterでこんな投稿を見かけて思わず目を疑いました。

まず根本的なお話ですが、語学学校に行くのであれば観光ビザや学生ビザでも可能です。

むしろそっちの方が絶対に良いです。

ワーホリビザで語学学校に行くなんて効率が悪すぎるしもったいない。

理由その1:ワーホリビザは一生に1回しか取得できない

ワーホリビザって、各国ごとに一生に1回しか取得できません。

ワーホリビザの最大のメリットは「働けること」

なので、ワーホリ期間中は働くことに専念した方がいいです。

働く・働かないなんて個人の自由じゃん!

と思う人もいるかと思いますが、働かないならわざわざワーホリビザを取得する必要ありません。

働かないのにワーホリビザを取得するメリットって何ですかね?僕は思い浮かびません。だって、観光ビザで滞在すれば良いだけですから。

強いていうなら1年間出国する必要がないことくらいです。

理由その2:語学学校に通うのであれば学生ビザ・観光ビザで通うことが可能

語学学校に通いたい!というのであれば、学生ビザや観光ビザで十分です。カナダであれば観光ビザで6ヶ月間滞在可能ですし。オーストラリアであれば3ヶ月滞在できます。

それ以上の期間語学学校に通うのであれば、学生ビザを取れば良いだけのお話。

それに、オーストラリアであれば学生ビザでも週20時間以内なら働けます。

また、最近はフィリピンでの留学も有名ですね。

要するに、語学学校に通うだけなら、わざわざワーホリビザで通う必要はないということです。

語学学校の時は学生ビザ、もしくは観光ビザ。その後にワーホリビザに切り替えて就職活動をすればいいんですよ。

そしたら、1年間まるまる働けます。

理由その3:ワーホリビザは期限が短いほど仕事が見つかりづらい

雇用主側の視点だと、やはり長く働いてくれた方がいいんですよ。

ワーホリってそもそも最大で1年間(イギリスは2年間)しか働けません。

なので、どうしても現地のビザ関係なく働ける人を優先して採用したいと考えるのが一般的な考えです。

どうしても人手が足りない。大規模な施設でそんなこと言ってられないというような場合にワーホリメーカーにチャンスが巡ってくる。そんな感じですね。

そんな中でも、1年間丸々期限が残ってる人。ワーホリビザで4ヶ月間語学学校に通って、残り8ヶ月しか期限がない人。

どちらを優先して採用しますか?当然前者ですね。

実際に長く働くかどうかは別として、物理的に長く働ける人を採用したいと考えるのが雇用主側の考えになります。(もちろん、スキルや経験があれば話は別になりますね。)

ちなみに、僕がオーストラリアに滞在してた時はオーストラリアの場合は同一雇用主のもとで半年までしか働けなかったんですけど、現在はそうでもないみたいですね。

年齢上限引き上げと同時に、同一雇用者の下では半年しか働けないと言う規定を「条件を満たせば同一雇用者の下でも1年間働ける」と変更されたため、

就業期間中により深いスキルを身に付けることができるようにもなりました。

引用:https://55a.info/contents/working-holiday/au-workingholiday-age.html

オーストラリアのワーホリメーカーでありがちな失敗パターン

オーストラリアのワーホリってセカンドビザというシステムがあります。

指定地域で指定業種で90日間働くともう1年ビザがもらえるというもの。

まぁ、ほとんどの人は農業ですね。ファームで働いてセカンドビザを取得する人が圧倒的多数です。(余談ですが、僕はマンダリンファームで働いてセカンドビザを取得しました。)

なので、最初からセカンドビザ狙いの人は入国してすぐにファームで働く人が多いです。

ただ、90日働くというのは基本的に休みの日はカウントしません(カウントしてくれるところもあるけど、規定では休みの日はカウントしない)

なので、90日働くのに4~5ヶ月かかるのが一般的です。

また、すんなり仕事が見つかるのは稀ですよ。

なので、仕事を探し始めてからセカンドビザを取得するのに6ヶ月は見積もった方が良いでしょう。ちなみに、僕は7ヶ月かかりました。(仕事を見つけてからは5ヶ月かかりました。)

3~4ヶ月でサクッとセカンドビザの要件を満たす人もいますが、かなり運の良い人たちなので、参考にはしない方が良いです。

そして、よくある失敗パターンがこちら。

オーストラリア・ワーホリのよくある失敗例

→ワーホリで英語勉強しよう!現地の人と同じ職場で働いて英語力をあげよう!

→ワーホリビザでオーストラリアに入国

→語学学校に4ヶ月通う

→「残り8ヶ月しかない…とりあえずファームで働いてセカンドビザ取ろう!」

→ファームの仕事を探すもなかなか見つからない

→残り6ヶ月を切る。ファームの仕事があったりなかったり

→残り4ヶ月、セカンドビザを諦めて都市部に行く

→仕事が見つからない。日本食レストランで働く。

→帰国。「何しにオーストラリアに行ったんだろうか・・・」the end.

という感じですね。

ワーホリは今の自分の英語力がどこまで通用するかを試すには最適なビザ

ワーキングホリデービザって就労許可がお金で買えるという意味で最大のメリットを発揮しているのですが、

強いて英語と関連づけると「今の自分の英語力だとどれくらい通用するのだろうか?」というのを試すという面においては有効でしょう。

ある程度の英語力を身につけた人が実際に海外で現地の人たちと同じ職場で働いてみて、玉砕されることもあるだろうし、慣れてきて楽しく感じることもあるでしょう。

そして、やはり仕事で英語を使っていると必然的に英語力は上がります。ただし、これは副産物的な意味合いで捉えましょう。

留学エージェントはこの部分をかなり強調してアピールするので「ワーホリ=語学留学」と捉える日本人が後をたたないのですが・・・

職場は語学学校ではない

というのも、職場というのは語学学校ではありません。雇われた以上与えられた仕事をしっかりとこなして欲しいというのが雇用主側が思っていることです。

従業員の英語力が上がろうが下がろうが、ぶっちゃけどうでも良いわけです。(仕事に支障が出るほど英語が通じなければクビになるだけですが・・・)

「英語ができる=仕事ができる」と勘違いしているワーホリメーカーが多いのですが、英語ができるからといって、与えられた仕事をこなせないのであればいずれはクビになります。

留学エージェントは

ローカル環境(現地の人たちと同じ職場)で働くためには英語が必要!だからまずは語学学校で勉強しましょう!

※日本人やその他アジア系の人たちが経営する最低賃金未満の給料で働く環境を「キャッシュジョブ」と呼んでいます。要するに、違法ですが黙認されているのが現状です。

オーストラリアだと、酷いところは最低賃金の半分くらいで雇われています。その代わり、英語が出来なかろうがスキルがなかろうが誰でも雇ってくれるのがメリット。

という流れで、語学学校をすすめるわけですが、ローカル環境で働くのに最も大事なのは仕事のスキル・経験です。

英語はあくまでも仕事に必要なツールであって、出来て当たり前。英語が話せないなんて論外です。というのが、リアルな現状でしょう。

だからこそ、就職活動では英語というのは必要最低限であって、その上で自分はこのようなスキルがあるので貢献できます!というのをアピールする必要があるわけです。

仮に自分が日本でお店を経営していたとして、

ビザに有効期限がある・日本語が全くわからない・何もスキルがない

こんな人を雇おうと思いますか?少なくとも僕は絶対に雇いません。

ワーホリでローカルの仕事をしたい!というあなたにクギを刺しておこうと思う。

2017.05.27

だからこそ、英語を勉強したいのであれば、語学学校でしっかりと勉強した方が良いのです。

フィリピン留学のような格安留学で充分です。発音とか気にする人いますけど、ぶっちゃけそんなのどうでも良いですから。

ワーホリをおすすめする人

ある程度英語に不自由せず、自分の英語がどれほど通用するか試してみたい人。

これに関しては、もう上でたくさん語ったので割愛

年中サーフィンを楽しみたい人、スキーやスノボをしたい人

オーストラリアであればサーフィン目的でワーホリする人もいます。こういうワーホリビザの使い方はとっても良いです。

赤字にならない程度に働いて、大好きなサーフィンをする生活を送りたい!そんな人にはピッタリです。

英語ができなくても日本食レストランであれば賃金は低いですが雇ってくれます。スタッフはほとんど日本人でしょう。なので、英語ができなくても仕事に困ることはないです。

でも、結局外国人のサーファー仲間ができて、そのうち英語もできるようになる人が多いです。好きなことをやる人は強いですよ。

また、スキー・スノボ目的でカナダにワーホリする人も多いですね。

ラウンドしたい人で途中でお金を稼ぐために働きたい人。

オーストラリアでラウンド中にファームやレストランで資金稼ぎをする人がいます。こういうワーホリビザの使い方もいいですね。おすすめです。

玉砕覚悟でとりあえず日本を飛び出したい人

もう、何もかも捨てて日本を飛び出したい人。実は僕も最初こんな感じです。私財を全て売り払って得たお金を握りしめてカナダに行きましたw

ある意味腹を括って日本を出てきているので、何があろうが受け入れる覚悟はあるでしょう。まぁ、うまくいくかは分かりませんが、こういう人は自分自身と重なるので、個人的には応援したくなりますw

なんとなく海外で働いてみたい人

海外で働くってどんな感じなんだろ?

といった感じでとりあえずワーホリビザをとって海外に行く。これもありでしょう。玉砕されて現状を知るかもしれませんし、うまくいって楽しめるかもしれません。

海外で働くってどんな感じなんだろ?というのを体感したかったら、まずは海外に行くべきです。そして、実際に働いてみるべきです。

そのためにワーホリビザを使うのは良いと思います。

 

ワーホリをおすすめしない人

・今は全く英語ができないが、とりあえずローカルの環境下で働いて英語を勉強したいと考えている人

・とにかく、英語を勉強したい人

こういう人は、悪いこと言わないので、語学学校でしっかり英語を勉強してください。そっちの方が圧倒的にコスパも良いですし、効率も良いです。

 

まとめ:英語を勉強したいという理由でワーホリはオススメしない

ワーキングホリデーというのは語学留学と全く違います。この記事で散々述べましたが、英語を勉強したいのであれば、語学学校でしっかりと英語を勉強しましょう。

今の自分の英語力でどれくらい通用するか試してみたい人は、ワーキングホリデービザは良い選択肢となるはずです。

ただ、その前にワーホリメーカーの多くが働くホテルやレストランで働いてみて仕事の流れを理解しておくと、より効果的ですよ!

現地での就職活動は、ほとんどの場合選ぶほどの余裕はないはずです。

ホテルの清掃やレストランでの裏方、接客を経験しておくことで、ある意味現地での就職活動でアピールにもなるのでオススメですよ。

僕も、日本で客室清掃や調理補助、皿洗いの経験があったので、カナダやオーストラリアでもホテルやレストランで即戦力として働くことができました。

リゾートバイトであれば、住み込みでホテルで働くことができるので、お金も貯まりますし一石二鳥。

僕は全力でオススメできますね!

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