Karrathaへの移動
当時、僕が持っていたKarratha情報は限られたものだった
僕がKarratha行く前に持っていた情報は以下のとおり
- 物価、賃金がメチャクチャ高い
- ワーホリビザでも雇ってくれる職場が多い
- クソ暑い
ざっくりとこんなもんです。なので、僕はKarrathaではすぐにシェアハウスに住みたかったんですよ。というのも、シェアハウスに住めばシェアメイトから色々と情報をもらえるし、運良く仕事を紹介してくれるかもしれない。そう考えた僕はGumtreeでシェアハウスを探しました。
家賃がメチャクチャ高かった
当時、検索に引っかかった家で最安は週260ドル。最初に2週間分の家賃とデポジットの支払いとのことだったので、一気に1000ドル以上の出費。
この出費は仕方ないものだと思って割り切りました。僕はKarrathaまで車で約6000kmを移動したので、それだけで1500ドルを使ったんですね。
Karrathaに到着した頃は所持金約3000ドルほど。そこから約1000ドルのシェアハウスへの支払いを済ませると残りは約2000ドル。
仕事がすぐに見つかった
「これはさっさと仕事を決めないと金が尽きるなぁ〜」
いかんせん物価が高いので、お金が飛ぶようになくなっていく。色々回ったところ3日目に1件の電話がありました。それがマイニングサイトの寮で今の僕の職場です。
今回のKarrathaへの移動は、ギャンブルみたいなもんだったんですけど、結果的には勝つことができました。
目的地をKarrathaにした背景
僕の目論見では何かしらに特化した産業がある過疎地域もしくは僻地であるほど慢性的な人手不足の傾向があると読んでいました。それは僕が住んでいたカナダ・バンフがまさにその典型だったからです。
そして、西オーストラリアの賃金はメチャクチャ高い。そうなると、僕の中で選択肢はカラサかブルームの二択だったんですね。
NT州のアリススプリングスという選択肢もあったんですけど、仮に仕事が見つからなかった場合に他に選択肢がキャサリン、ダーウィンしかない。さすがにそれは遠すぎるし、選択肢が少なすぎる。
Karrathaであれば近くにポートヘットランドやその他小さい町が点在してるので、まだリスクは小さいと考えていました。
ブルームに行っても良かったんですけど、6月はすでに求人が埋まってるだろうと。そうなると、残るはKarrathaしかない。消去法によって行き先がKarrathaになりました。
掛け持ちをして8ヶ月で4万ドルを貯めた
6月中旬に仕事を見つけてから3週間後、僕は街の中心部にあるレストランでキッチンハンドの仕事を見つけました。
当時の僕のシフトはこんな感じ
- 朝:3:30〜13:00(キッチンハンド)時給24ドル
- 朝:6:00〜15:00(ハウスキーパー)時給24ドル
- 夜:17:00〜23:30 平日時給23ドル・土日時給27ドル
※朝は週6日、夜は週4〜5日。たまに6日。
朝はハウスキーパーをやってたんですけど、途中からキッチンハンドになりました。そして、ハウスキーパーに戻ったりキッチンハンドに戻ったり。職場の都合で僕のポジションが変わりました。
見てもわかるように、寝る時間はほとんどありません。特に、朝キッチンハンドの時なんか夜は2時間くらいしか寝る時間がなかったんですね。昼に2.5時間寝ても1日4.5時間。
はっきり言ってキツいです。でも、今までの苦労を考えるとこんなチャンスって二度とないかもしれない。出稼ぎに来たのに入国して9ヶ月が過ぎて貯蓄が尽きそう。このままじゃ何がなんでも日本に帰るわけにはいかない。
そう思うと、これは無理のしどころだなと。幸いバンフでの経験があったので仕事に関してはすぐに慣れました。
この生活を8ヶ月間続けました。週給2000ドル。月5000ドルペースで貯金。8ヶ月で4万ドルを貯めました。
職場に掛け持ちしていることは隠していた
掛け持ちしてると何かと仕事が遅い理由として難癖をつけられるので、僕は隠していました。
それでも、職場で疲れているそぶりを見せることは絶対にしませんでしたね。(結局、スタッフがプライベートで来店して掛け持ちはバレたんだけど)
バンフで掛け持ちをしている時に決めた覚悟と同じことなんですけど、「血を吐いても弱音は吐かない」今となっては当然のことですね。
掛け持ちするのに、その程度の覚悟すらないなら絶対にやめたほうがいい。つらい思いをするだけなので。
職場では絶対的な存在になることが重要
ある程度の期間働くとボスからの評価を肌で感じるようになります。
評価が高いと、追加で色々と仕事を頼まれたりしますし、評価が低いとシフトの時間が減らされたりなんてこともあるでしょう。最悪の場合クビになったりします。
ボスからの評価を得たいのであれば仕事に全力を注ぎましょう。それしかないです。
そのためには、英語での意思疎通は当たり前のようにできないとダメです。その上で、先を読んでボスが何を求めているのか。常に先取りして考えていきましょう。
そういった積み重ねが自身を取り巻く職場環境にも影響してくるはずです。
無理のしどころを見極める
よく「無理はしないでね!」なんて言葉を聞くと思うんですけど、そんなこと言ってる場合じゃないんですよ。
もちろん四六時中無理をするわけじゃないんです。「ここぞ!」という場面。
スポーツでもビジネスでもあると思います。そんな時は無理をしてでも遂行する。それが目的を達成するためには必要になってくると僕は思ってます。
上記でも書きましたが、今回の僕の無理のしどころはこの掛け持ちをした8ヶ月間です。
相当な無理をしました。幸い体調を崩すことはなかったんですけど、もう二度と経験をしたくない期間でしたね。
リスク管理は大事
リスクに見合ったリターンの見込みがないのであれば基本的にやめておいたほうがいいです。ゼロリスク・ハイリターンなんかは理想ですよね。でも、そんなのは滅多にないチャンスでしょう。
今回のKarrathaへの移動は当時の所持金、持っていた情報量なんかを考えるとかなりのハイリスクでした。
しかし、高賃金という事実、僕自身の出稼ぎという目的。これらを照らし合わせると、ハイリターンでもあったんですね。なので、思いきった移動をすることができたんですよ。
もし、何か行動を起こす場合に不安を感じるのであれば、自身の目的に沿ってリスクとリターンを書き出してみましょう。
- どのようなリスクが存在するのか
- 仮にうまくいったらどのようなリターンが見込めるのか
- そのリターンに対しどれほどのリスクをかけることができるのか
- 最初に想定したリスクはどの程度のものなのか
こうやってかけるリスクに対し得られるリターンが自身にとって納得できるものであれば行動に移してみましょう。
この考え方は実は僕がポーカーをするときに使っている考え方です。
ポーカーってリスク管理の元に行う投資ゲームのようなものなんですね。
よかったらポーカーをする際にも参考にしてみてください。現場では書き出すのではなく頭の中で考えてくださいね笑
[su_heading style=”flat-green” size=”18″ align=”left”]回想録の各ページの目次[/su_heading]
- 1,2 カナダ・バンフ(Banff)
- 3オーストラリア・ブルーム(Broome)
- 4オーストラリア・シドニー(Sydney)
- 5オーストラリアでのファーム生活 NSW州ヤング(Young)、QLD州ゲインダー(Gayndah)
- 6オーストラリア・カラサ(Karratha)
- 7目的(目標貯金額)の達成後
- 8語学について
- 9まとめ
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目的を達成した後