2014年3月中旬から僕は朝はバーのキッチンハンド。夜はホテル内にある高級レストランでキッチンハンド。この2つを掛け持ちして働く生活を始めました。結局、カナダを離れる7月末まで続けたんですね。
僕にとってカナダ・オーストラリアでの海外生活3年間で一番充実した期間でした。タイトルで誤解を生むといけないので、あらかじめ言っておくと、バンフに滞在したのは約1年間です。その中でも特に充実した期間が3月中旬〜7月末の期間だったというお話です。
仕事の掛け持ち
朝の職場はBrewing Barというバー。夜の職場はバンフカリブーロッジ内にあるTHE KEGというレストラン。この2つの職場の掛け持ちを4ヶ月半続けました。どちらも職場の雰囲気が最高に良かったんですね。
色々な職場で働くと雰囲気の悪い職場、雰囲気のいい職場って肌で感じるでしょう。今回は2つとも大当たりで、本当に毎日が楽しい生活でした。
どんどん新しいことに挑戦させてもらえた
これは朝の職場なんですけど、ヘッドシェフがキッチンでのあらゆる仕事を最初から丁寧に教えてくれたんですね。今まで皿洗いはやったことがあったけど、他の作業ってやったことなかったんですよ。
学生時代に自炊はしてたし、包丁の使い方とかそれくらいのことは知ってる。だけど、家庭料理って別に大量に作るわけじゃないし、スピードが求められるわけじゃないですよね。
レストランのキッチンって基本的にどの作業もスピードが求められるんですよ。ここの職場では、どうやったら早く切れるとかそういった初歩的なことから料理の作り方まで幅広く教えてくれました。
ちなみに、夜の職場は規模が大きいレストランだったのでスタッフも多く、役割分担が明確に分かれていました。なので、キッチンハンドというより完全に皿洗いで固定でしたね。
キッチンハンドでもリスペクトしてもらえた
今まで、色々なレストランで働いてきました。その中でも一番気になったのはキッチンハンドの扱いですよね。キッチンハンドって、言ってしまえばキッチンの中でも一番の下っ端です。レストランによってはキッチンハンドをボロ雑巾のように扱う職場もあります。もはや人として扱わないような感じ。
逆に本当に対等に扱ってくれる職場も多いです。ポジションとしては下っ端だけど、きちんとリスペクトしてくれる。これって、本当に大事なことです。
今回、掛け持ちした2つの職場は両方とも本当に良く接してくれました。スタッフの一員として認められるというか、対等に扱ってくれるというか。上からの一方的な押し付けというのがなかったんですね。
この環境に巡りあえたのは本当に運が良かったとしか言えないです。
親切な人が多い
お国柄なのか、バンフの雰囲気がそうさせてるのかわからないんですけど、バンフには本当に親切な人が多いです。単に僕の周りにたまたま親切な人が多かったのかもしれないですけど。
オーストラリアは露骨ではないけど、アジア人に対する差別なのかなぁ〜?みたいなことが僕の周りではよくありました。差別というより、アジア人を完全に見下すみたいなことですね。
僕個人の偏見ですけど、アジア人男性はオーストラリアだと不遇な気がします。特にワーホリメーカー。同じことをやっても怒られるのはアジア人男性だけみたいなことって僕の周りだと日常茶飯事なんですけど、皆さんはどうですか?
ラグビーチームに参加した
夜の職場にラグビーチームに参加している同僚がいました。職場で「なんかスポーツでもしてたの?」って聞かれたので「ラグビーやってたよ!」って答えると、近くにいたその同僚に「次の練習に参加しろ!」みたいな感じで誘われたんですね。
誘われて参加したチームはスポンサーの付いた本格的なラグビーチームでした。そして、なんと朝の職場がその数あるスポンサーのうちの一つでよく応援してくれたんですね。それから、時々店に遊びに行くと「いいから飲め!」ということでタダでビールをくれる時もありました。
ちなみに朝の職場はレストラン名からも分かるように、自前のビールをレストラン内で作っています。なので、毎回飲むときはフレッシュなので本当に美味しいんですよ。
飲み会にたくさん参加した
参加したというよりは誘われたから行ったって感じです。職場でもそうですけど、ラグビーチームの飲み会が本当に多かったですね。試合後なんて絶対にパーティーです。カナダでは本当に二日酔いの回数が多かった・・・
結果的にこの期間で英語をうまく話せるようになった
職場もラグビーチームでも基本的に英語ですからね。毎日のようにこんな感じで生活していたら圧倒的に英語を使う機会の方が多いですし、結果的に英語が上達しました。
英語環境とか正直どうでもいい
よく英語を勉強したいという人が英語環境を求めて日本人以外の人とシェアで住んだり、英語環境の職場を探したりなんて人いるんですけど、そんな動機で本当に続くの?って思ってしまいますね。
僕の持論ですけど、英語環境だとか日本語環境だとかわざわざ区別する必要もないと思ってます。目標を達成するために選ぶ環境を優先した方がいいんじゃないかなと。
英語圏なんてほぼ英語環境です。英語環境を意識してる人ほど、普段から日本語環境にどっぷり浸って「英語環境に身を置かなきゃ!」なんて焦ってる姿が容易に想像できますよね。
そういう人って、英語を勉強することが目的になってるんだけど、なんで英語を勉強するのか?ってのがないんですよ。それだと続かないです。「俺、なんでこんなことやってるんだろ?」ってなって終わりです。
大学受験を控えた受験生にも多いですよね、目的がないのに勉強してる人。特に進学校。学校と親の方針に逆らえずに、特に興味もない大学に進学するために勉強する。本人になんで大学に行きたいのか?っていう動機がないんですよ。
こんな状態じゃ絶対に成績なんて上がりません。親からのプレッシャーにストレスを感じるだけです。それに進学しても時間のムダです。英語も同じですね。使う動機がないと勉強しても伸びづらいです。それに英語を習得してもそれを何に使うんですか?ってなりますよ。
まとめ
この4ヶ月半は本当に忙しい日々が続きました。仕事は掛け持ちして、ラグビーチームに参加して、パーティーに参加しまくるわけですから。本当に暇な日なんて1日もなかったです。
そして、この期間は本当に出会いの機会も多くて、ラグビーチームや職場のスタッフと仲良く過ごした時期でもありました。英語が上達したというのはただの副産物であって、たくさんの人と出会ったというのが僕の中では充実したバンフでの生活で得た財産ですね。
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