2017年7月中旬。僕はパキスタン旅行を終えて中国に陸路で向かいました。今回はそのパキスタン→中国を陸路で越えた時のことについての記事です。
この国境は閉じたり開いたり。また、荷物検査がやたら厳しいというような噂もちらほら?荷物を全部広げられて、所持品を1つ1つチェックされたというようなお話も聞いたことがあります。
この記事では2017年7月中旬時点で僕自身がこの国境を越えた時はどうだったのか?ということも含めてこの国境を渡るときに知っておいたほうがいいこと。具体的な流れをまとめています。
パキスタン→中国の国境越えの大まかな流れ
まずは、パキスタン→中国の国境越えについての流れです。今回、僕はパキスタン側から中国側に抜けました。ここでは箇条書きで大まかな流れを記していきます。
パキスタン側の国境は「ススト」
パキスタン側の国境は「ススト」という街になります。
両替はスストがオススメ!
両替はスストでできます。レートも悪くないです。僕は4000パキスタンルピーを240元で両替してくれました。中国側から来る人もスストで両替する方向でいいかと思います。スストは街が小さいのでどこへ行くにも10分以内には着きますし。
タシュクルガンでの両替場所は把握できませんでした。しかし、イミグレ付近で両替できそうな場所はなかったし、ATMもなかったので、スストで両替しておくことを強くオススメします。
中国側の国境は「タシュクルガン」
中国側の国境は「タシュクルガン」という街になります。
パキスタン→中国国境越えの大まかな流れ
- NATCO(バス会社)の建物でスタッフの指示を仰ぐ
- パキスタンのイミグレの横の建物で荷物チェック
- イミグレで出国審査
- バスで中国側のイミグレに向かう
- 途中で国立公園を通るため通行料8ドルを支払う。800ルピーでも可能
- 国境を越えてすぐの建物で厳しい荷物チェック
- イミグレに到着。入国審査を終えて無事入国
ざっとこんな流れになります。僕は現地時間9時にNATCOに向かい、中国側のイミグレで出国審査を終えたのは現地時間で20時過ぎです。
NATCOに向かう
僕は前日にNATCOに向かい、中国・タシュグルガン行きのバスのチケットを購入していました。そして、9時にオフィス集合ということで僕は9時に向かいました。
NATCOのオフィスですが、スストの街を北(中国側)に向かって歩いて行けば左側にあります。
ちなみに、NATCOとは政府が管轄するバス会社です。詳しくは以下の記事にて説明してるのでこちらも読んでください。
>>参考記事:18時間!ラワルピンディからギルギットへの移動を徹底解説!
パキスタン側のイミグレ横の建物で荷物チェック
バス会社のスタッフに連れられてNATCOのオフィスから歩いてパキスタンのイミグレに行きました。歩いて2分くらい。本当に近いです。
荷物チェックの内容は軽くカバンの中を見られる程度
ここでは検査官に荷物の中身を見られます。見られるとはいっても軽く中をのぞかれる程度でそこまで厳しいものではありません。
検査の後は乗客の荷物を1列に並べて犬によるチェックがあります。(おそらくドラッグ系の検査)
イミグレで出国審査
荷物チェックが終わったら隣にあるイミグレで出国審査です。ここでは特に変わったことはなく、通常の出国審査です。
バスで中国側のイミグレに向かう
出国審査が終わるとバスに乗り、中国側のイミグレに向かいます。とはいえ、ここからタシュクルガンのイミグレまでは余裕で100km以上あります。
国立公園の通行料8ドルを支払う
中国の国境へ向かう途中に国立公園を通るらしく、通行料8ドルを支払います。もしくはパキスタン通貨の800ルピーでも可能。
パキスタン人は数十ルピーしか払ってませんでしたが、外国人は高いのです。ここでは通行料の支払いの他にもパスポートのチェックがあります。
国境を越えてすぐの建物で厳しい荷物チェック
中国側の領土に渡ってすぐの場所にある建物で厳しい荷物チェックがあります。建物は周りの軍人の目もあって写真は撮れませんでした。
国境の目印となるのは世界一標高の高い場所にあるATMです。
このATMを越えたらすぐに荷物検査が行われる建物に到着します。すぐとはいっても、ここを通り過ぎてから10〜20分ほどですが。
荷物検査は非常に厳しい
荷物検査の主な流れは以下の通り
- 靴、バッグをX線に通す
- 身体のX線検査
- 検査官による荷物のチェック
この3番目の検査官による荷物チェックが人によっては非常に厳しいかと思います。これは検査官次第なのでなんともいえませんが。
僕の場合は、カメラ・スマホの写真チェック。バッグの中の荷物を全てひっくり返される。だけで済みました。そして、なぜかパソコンはノーチェック。これはただの検査官のミスかと思われます。
僕が事前に聞いていた情報では、荷物を全てひっくり返されて所持品を1つ1つチェックされる。パソコン・カメラ・スマホは写真を隅々まで見られるというもの。僕自身もこれを想定していたので想定よりゆるくて拍子抜けしてしまいました。
ただ、これはたまたまラッキーだったということが考えられるのでここでの荷物チェックはかなり厳しいものと認識しておいたほうが無難です。
とはいえ、特にやましいことをしていなければ特に問題ないので変に意識せず荷物チェックに臨みましょう。ドラッグの取り締まりを厳しくしてる印象があったので、持病の薬を持ち歩いてる方はなんの薬なのか説明できるようにしておいたほうがいいですよ!
イミグレで入国審査
国境付近の荷物検査の建物を出てから長い距離を走って(何時間走ったか忘れましたが、1時間以上はバスで走りました。)タシュクルガンのイミグレに到着です。
ここでは、建物に入る前に乗客の荷物を一列に並べて犬による検査(おそらくドラッグ関係)の後に建物に入り、入国審査を経て無事入国です。
入国審査を終えて建物を出るとバスがなかった
入国審査を終えてバスで街の中心部まで行くのかと思っていたのですが、バスはすでにどこかに消えてました笑
以上で国境越えの詳しい流れは終了です。
国境の町での宿泊について
スストで利用したホテル「AL-MEHMOOD HOTEL」について
NATCOのオフィスから歩いて1分くらい。ダブルルームで1部屋1泊1000ルピーでした。
今回はたまたま同じ方向に向かう日本人の方と2人で利用したので1人500ルピー。コスパはかなりいい方かと。可もなく不可もなくといった感じ。
WiFiはスストの街全体で存在してないらしく、このホテルにもWiFiはありません。そして停電多め。
タシュクルガンで利用したホテル「K2ユースホステル」
Google mapには載ってないので大体の場所を記しておきました。
宿の詳細
- 12人ドミトリー1泊35元
- WiFiあり。速度も早め
- ホットシャワーあり(熱すぎて浴びれないこともあり)
- 貴重品ボックスはあるけど鍵が壊れてるロッカーも多い
ざっとこんな感じです。イミグレから歩いて20分くらいかと。タクシーとかないので結局歩くことになるでしょう。
今回はパキスタン→中国の陸路による国境越えについての記事でした。参考になれば幸いです。また、ここの国境は情勢が安定してません。このエリアに行く際は外務省の海外安全HPを必ずチェックしてから行くようにしましょう!