リゾートバイトで英語対応(外国語対応)可能な人が働くメリット・デメリットについて

近年日本には外国人観光客が多く訪れ、それに伴いホテルや旅館にもたくさんの外国人が訪れるようになりました。

しかし、日本国内のホテルや旅館で働く多くのスタッフ(正社員)は英語を話すことができず、台湾・中国・フィリピンなどから来る外国人スタッフに頼っている。

もしくは、派遣社員(リゾートバイト)として期間限定で働く英語対応ができる日本人スタッフに頼っているというのが現状です。特に旅館ではその傾向が顕著ですね。

留学やワーホリから帰ってきた方が旅館やホテルで働くのはとても需要があります。僕が働いた場所でいうと箱根は宿泊客の8割が外国人であることは珍しくありませんでした。

>>【リゾートバイト体験談】箱根で3ヶ月間、旅館の和食レストランで接客として働きました

他によく聞くのは、京都・大阪・宮島・飛騨高山など。

なので、こういった外国人観光客が多く宿泊するエリアであれば英語・中国語対応ができる日本人はとても需要があります。

この記事では、僕が実際にリソートバイトで英語による外国人対応をしてみて感じたメリット・デメリットを紹介します。

※そもそもリゾートバイトって何?という方はこちらの記事を参考にしてください。

>>リゾートバイトとは何なのか?稼げるの?半年で100万円の貯金ができるのは本当なの?

 

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リゾートバイトで英語対応(外国人対応)ができるメリット

仕事が見つかりやすい

まず、英語ができるというだけで仕事が見つかりやすいです。英語が話せる日本人は慢性的に不足しているからです。

特に外国人観光客が多く来る場所では、間違いなく優先的に採用されます。

英語の練習になる

普段、日本国内にいると英語を話す機会がありません。しかし、外国人が多く来る旅館やホテルで外国人対応を任されることになると、毎日仕事では英語を使うことになるので、必然的に英語を話す機会が増えます。

ある程度多めにみてもらえる

これは、ニセコや白馬のように外国人スタッフが多い場所では当てはまりません。僕がいた箱根の旅館のように「自分しか英語対応ができない」というような所のお話です。

こうなってくると、口うるさく言われることはあまりありません。外国人対応ができるのが自分しかいないからです。辞められると困るからでしょう。通常であればボロクソに言われることでも、ある程度のミスは多めに見てもらえたりします。

日本人観光客を対応する機会が減るのでとてもラク

日本人観光客に対する接客はとても気を使います。特に年配の方。自分のことを神様だと思っているのか、クレームが多いのも年配の日本人観光客の特徴です。年功序列や上下関係の文化の弊害ですね。(大半のお客様は普通なのですが、一部にモンスタークレーマーが存在します。)

しかし、英語が話せる場合は外国人対応を優先して行うため、日本人観光客を対応する機会はかなり少なくなります。

英語が話せるのであれば、正直言って外国人観光客の対応の方が精神的にラクです。とてもフレンドリーに接することができるし、雑談なんかもよくしてました。

 

リゾートバイトで英語対応(外国人対応)ができるデメリット

「話せるんだからついでにやってよ」という所が多い

もちろん、ニセコのように外国人スタッフが多く英語が共通語であればそれは全く問題ないのですが。

職場で外国人対応できるのが自分しかいない。こういう状況であれば外国語というのは語学スキルになるわけです。

しかし、日本ではそういった「人のスキルをタダで使い倒す文化」があるようで、基本的には日本語しか話せないスタッフと給料は変わりません。

また、外国人スタッフは色々と派遣会社に搾取されてさらに低い給料で働いてたりするんですね。

僕が働いていた箱根の旅館で僕が任期満了する2週間くらい前に入ってきた台湾人は「日本語・英語・中国語」が話せて軽くドイツ語も話せる方でした。

しかし僕が時給1,300円で、その台湾人は時給960円。これはあまりにも不公平だと思いませんか?僕はまだ英語対応ができましたが、その他の日本語しかできないスタッフと比べても圧倒的に給料が低い。

日本で外国語が話せる人が慢性的に不足している理由はここにあるんだなと思いました。外国人対応が出来たところで需要はあっても金銭的メリットがないのです。

ちなみに僕は時給1,200円で契約しましたが、その際に英語対応の件は一切聞いておらず、しばらくしてから派遣会社のオフィスに直接行って、「この場で時給を上げてもらえないなら今日付けで辞める」と言ってほぼ無理やり上げてもらいました。

だってタダで英語対応しろってことは、外国語対応に責任を持たなくていいんですか?テキトーにやっていいんですか?ってことになりますよね。

全くモチベーションが湧かなかったので、派遣会社に「外国人対応の分の時給が上乗せされないなら今日付けで辞める」ときっぱり言ったところ時給100円上がりました。

週に数組とか、それくらいであれば善意でやるのに問題ないのです。ただ、明らかに外国人観光客が多く外国人対応の要因として雇われたんだなぁと感じるのであれば時給交渉するなり、他の部分で付加価値をつけてもらうなりするべきです。

無茶振りを要求される

これは人種差別的なお話になるのですが、旅館では日本人優先というのが暗黙の了解であります。(全ての旅館で当てはまるとは思いませんが、少なくとも僕が働いていた旅館ではありました)

例えば景色の良い窓側の席が空いていて、そっちに席を移動したい外国人観光客が席を移動したいと言ってきた。しかし、上司に聞いたらダメと言われた。だからそれを伝えて納得してもらう。

そのあと、日本人観光客が同じことを聞いてきてあっさり移動を許可してしまう。すると、先ほどダメと言われた外国人観光客は「なんで?」と思うわけです。当然ですよね?

そんな時に「適当に理由つけて説明してきて」と言われたりするわけです。

他にも、日本人観光客はクレームがすごいから綺麗な部屋を提供し、汚かったり少し問題がある部屋を外国人観光客に提供したりなど。(同じ金額のを払っているにもかかわらず)

「外国人だから」という理由で日本人と違う対応をし、聞かれたら「適当に理由作って説明しておいて」ということが時々ありました。

そういった旅館の裏側を見て「何がおもてなしだよ」とドン引きしました。

仕事が増える(アレルギー対応の説明など)

僕は旅館内の和食レストランで働いていたので、レストランでのお話になります。どこのレストランに行ってもあるのが「アレルギー対応」

アレルギーは発症するととても大変なので細心の注意をはかります。これはどこのレストランに行っても同じでしょう。

なので、通常はマネージャークラスの人や少なくとも正社員が対応するのですが、外国人観光客に対しては、旅館で働く正社員は英語が話せない(ことが多い)ので、僕のような英語が話せる派遣社員が対応して説明することになります。

その他、ベジタリアンやグルテンフリー。宗教上の問題で肉が食べられないなど。あらゆる対応をする必要がでてきます。

 

さいごに

現在の日本国内においてホテル・旅館業界は外国人対応ができる日本人が圧倒的に不足しています。

ただ、少し言葉を付け加えると(日本語しかできない他のスタッフと同じ給料で働いてくれる)外国人対応可能な日本人が不足しているというのが現状でしょう。

僕は全く歓迎しないのですが、中には外国人と話せる機会をいただいてるという認識で働いてる人もいます。

そういう方が語学スキルの価値を自ら落としてるように僕は感じてなりません。当然ですが人件費は抑えたいのがホテル・旅館側の本音ですから。

だから、今の派遣会社は「リゾートバイトをすれば外国人と話す機会が増えるから英語ができるようになる」という趣旨の広告を多く出してるのかなと勘ぐってしまいます。

今の日本国内のホテル・旅館業界において外国人対応ができる日本人の需要はとてもありますが、金銭的メリットは全くありません。

これが、リゾートバイトで外国人対応可能な人が働くメリットとデメリットと言えるでしょう。

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