まず、はじめにマイステージってのはシドニーにオフィスを構える留学エージェントのような会社です。
有給インターンシップや語学留学などいろいろなプログラムを用意してるんでしょう。詳しくはマイステージのリンクを貼り付けてるのでそちらを参照してください。
最初に断っておくと、有給インターンシップなど他のプログラムに関して僕自身利用したことはないんですけど、周りで利用した人の話を聞く限り評判は非常に良いです。
ただ、一つ。「チェリーピッキング」この案件に関してはやめたほうがいいでしょう。というより、おそらくマイステージ側が状況を正確に把握してないはずです。
そして、僕自身このプログラムに参加したので今回はその実態を暴露したいと思います。
※僕が参加したのは2014年度なので、2015年度は少し改善があったのかもしれないし、全く改善がなかったかもしれません。それはわかりません。
2014年度のマイステージ・チェリーピッキングのプログラムで起きた出来事をありのまま書きたいと思います。
そもそも、マイステージは仲介してるだけ
このチェリーピッキングの案件は韓国のエージェントがメインでマイステージはただ仲介してるだけです。こんな感じで日本語で書かれた記事をいくつかの媒体で紹介しています。
- http://jams.tv/BlogPosts/post_view/mystage/183306
- http://ameblo.jp/ausdiary/entry-12093280659.html
- http://www.cheers.com.au/cls/job/detail/6990/
このプログラムの大元が韓国のエージェントだと気付いたのは、エージェントに支払う料金の違いです。
現地について韓国人の参加者とそういった話になった時に気付きました。
実は、僕が参加した時は日本人3人、韓国人3人の計6人だったんですけど韓国人は参加費400ドルに対して僕ら日本人は450ドル。なので、差額の50ドルがマイステージ側の取り分なのでしょう。
まぁ、そういったお金の話はどうでもいいんですけど、要するにマイステージはこのプログラムに実質ほとんど関与してません。なので、状況もほとんど把握していなかったのでしょう。
説明会もその韓国のエージェントのオフィスでやったんですけど、この時はマイステージとの合同企画なのかな?くらいにしか思ってなかったんですよね。まさか丸投げだとは思いませんでした。
場所はNSW州Young
シドニーから車で4時間くらいだったような・・・そこの部分はあまり覚えていません。
説明がメチャクチャ
参加者によって家賃の説明が違う
現地についてからあまりのキャンプサイトの質の低さに「これで週70ドルも取られるのかよ〜」と愚痴った時、もう一人の参加者が「月50ドルじゃないの?」って。これはお互いにマイステージ側からメールで説明があったんですけど、人によって説明がバラバラだったんですね。
実際の家賃は1日12ドル。週84ドルでどれも不正解でした笑
給料から天引きされます。
「バスで移動する」って説明だったけど、実際はただの乗用車
毎年恒例の、チェリー&プラムピッキングご紹介の季節がやってきました
スタート日: 11月20日頃 (シドニーに集合し、バスでファームへ向かいます)
「バスで移動する」って書かれると、参加者が多いのかなぁ?なんて思いますけど、実際は乗用車で移動です。そんな大勢参加するようなプログラムではありませんよ!
チェリーとプラムの間の中断期間の説明が違う
チェリー : 11月末~12月末
プラム : 1月中旬~4月頃 ※ 天候により変動があります。
[su_heading style=”flat-green” size=”18″ align=”left”]実際[/su_heading]
- チェリー:11月末〜12月16日
- プラム:2月頭〜3月初旬
天候によって変動があるみたいですけど、プラムはいつも2月からだとオーナーの方が言ってたので間違いないです。1月からも何人か働くみたいですけど、それは経験者のみ少数で構成されたスタッフのみです。
チェリーに関してはいつもクリスマスまであるそうなので、それを考慮しても中断期間は少なく見積もって6週間。事前の説明で中断期間は2週間と聞いていたので、全く話が違いますね。なので、僕はチェリーだけで辞めました。僕が行ったシーズンは不作だったそうです。
時給の仕事は車を持ってないと絶対にできない
歩合制にはなりますが、平均して1日70-160ドル前後稼げているようです。
ポークリフトを運転できる方は、時給21ドル。
これ以外に、チェリーのパッキングも時給のお仕事です。(時給21ドルくらい?1日8時間労働)マイステージ側の説明は「頑張って働いたらオーナーにパッキングの仕事も紹介してもらえる。」との事。
実際は、パッキングの工場が僕らが住んでたキャンプサイト(チェリーファームの中にある)からだいぶ離れているので、そもそも交通手段がないとパッキングに参加できません。
徒歩で1時間半かかる距離なので。ちなみに、フォークリフトで時給21ドルなんて話は聞いたことないですね。でも、これは2015年の記事なので新しく新設されたのかな?
ちなみにチェリーピッキングの給料ですけど、1日70〜160ドルってのはちょっと控えめです。
確かに最初の1週間くらいはそんなもんですけど、慣れたら200ドルくらい見積もってもいいでしょう。本当に早い人は1日300ドル以上稼いでる人もいましたよ!
1箱12ドルなので、20箱を目標に頑張ればいいと思います。
セカンドビザが取れるかどうかは正直怪しい
タックス・スーパーアニエーションは支払われますですので、セカンドワーホリを申請したい方も安心。天候次第ですので保障はできませんが、これまでチェリーとプラム両方で88日をカウントできなかったという報告は聞いていません!
そもそも、誰も報告なんてしてないでしょう。もし報告があったらここまでひどい状態になる前に改善されてるはずですし。確かに「報告は聞いてません!」って嘘は言ってないんですけどね・・・
ただ、本当にピッキングのスピードがメチャクチャ早かったりすると、そのままフルタイムで雇われるケースがあります。
僕が参加した前の年のNo.1ピッカーだった台湾人の男性が、そのままフルタイムで雇われて、スーパーバイザーとして働いてました。こういうケースだと、セカンドは取れますよね。
生活水準は最悪
ファーム中はキャンプ場でテント生活となります。母屋にキッチン・シャワー・トイレ・洗濯ルームがあり、近くにはスーパーもあります。携帯やポケットwifiも使えるエリアです。
上記の説明って本当に際どいんですよね。「洗濯ルームがある」って書かれてるけど、「洗濯機がある」とは書かれてないんですよ。やられましたね。
実際の説明会でも洗濯機があるとは言ってなかったような・・・洗濯ルームはあると言ってましたけど。
[su_heading style=”flat-green” size=”18″ align=”left”]実際[/su_heading]- キッチン:水道から結構な頻度で泥水が出る。冷蔵庫は大きいのが2つ。電子レンジあり。調理器具は一切なし。
- トイレ:ギリギリセーフ。一応問題なし。
- シャワー:お湯は出ない。メチャクチャ冷たいか、少し冷たい。雨が降ると断水する。(朝と夜は気温10℃前後)
- 洗濯:洗濯機なし。各自手洗い。干す場所はある。
- 携帯の電波:問題なし。ポケットwifiも使えます。フリーwifiはありません。
ちなみに、スーパーは近くにないです。これは、マイステージ側の説明でも言われたのですがキャンプサイトから歩いて行ける距離にスーパーはありません。距離は10kmくらいです。
なので、「同じキャンプサイトに住んでいる車持ちの人に乗せてもらってください。」と説明を受けたんですけど、こんな劣悪な環境下に1日12ドル払ってまで住む車持ちの人っていないんですよ。
というより、週80ドルも出せば街中でシェアハウスに住めます。
現地について知ったこと
チェリーピッキングはすでに始まっていた
これはどういうことかというと、僕は当初の説明で「11月の3週目から始まります」という説明を受けていました。しかし、天候の関係でまだ収穫が始まらず、結局1週間遅れて4週目に現地に向かって翌日から仕事を始めました。
実際に仕事場に行くと、すでにたくさんの人が働いていたので、チェリーは今日からじゃないの?と聞くと「10月下旬から始まったよ!」と。
「俺ら、エージェント通してお金払って、しかも収穫が始まらないからって1週間余計に待ったのに、すでに始まってたってどういうこと?」
ってなったんですよね。せめて、遅れる理由くらい正直に話してくれればいいのに。
エージェントを通したからといって面倒を見てくれるわけではない
マイステージの説明ではファームのオーナーが持っているキャンプサイトに住むことになるので、オーナーさんがしっかりと面倒を見てくれる。ということを繰り返し強調していたんですね。
だから、オーナーさんと仕事以外でも関わる機会とかってあるのかな?って思ったんですよね。実際はエージェントを通したからといって特に優遇されることはないです。クズみたいな扱いしかされません。
そもそも、収穫シーズンにオーナーさんが暇なわけないですよね。オーナーさんもメチャクチャ忙しくて正直それどころではないはずです。
特にチェリーなんて収穫シーズン短いし、一番神経質になってる時期なのでは?って後になって思いました・・・
買い物に行く方法はタクシーorヒッチハイク
マイステージ側の説明は「僕らが住むキャンプサイトにたくさん人が住んでいて、そこに車持ちの人がいるはず。だから、お金でも払って連れて行ってもらってください。」とのことでした。
実際には上記でも説明した通り、あんな劣悪な環境下で住む車持ちの人はいません。同じ家賃で街中のシェアハウスに住めるので。結局、僕がいた期間はエージェントを通した6人のみで他の人は来ませんでした。
というわけで実際に買い物に行く方法はタクシーを呼ぶかヒッチハイクです。
給料は小切手。それを受け取るために往復3時間歩く
給料が小切手というのはマイステージ側からの説明ですでに聞いていました。でも、その小切手を受け取るためにオフィスに行く必要があったんですね。
なので片道1時間半もかけて歩く必要があったんですよ。往復3時間。給料を受け取るために毎回往復3時間歩くって何かの罰ゲームですか?
しかも、営業時間が終わるとオフィスが閉まります。「明日来て!」なんて言われて翌日また往復3時間歩くわけですよ。もう涙目・・・
実際は歩いているとたまに車が通るんですけど、停まってくれる優しい方がいました。「乗って行きなさい!」って。こればかりは運ですね。そもそも、舗装すらされてない道なので車なんてほとんど通らないんですけどね。
ちなみに、オフィスはチェリーのパッキング工場に併設されているので、もしパッキングで時給ジョブをしたければここまで自力で通勤する必要があります。
車を持ってたら全く問題ないんですけど、車を持ってない人は無理です。ピッキングで頑張ったからといってパッキングで働けるなんてことは絶対にないです。
ただ、実際はピッキングに慣れたらパッキングよりも稼げます。これは人によりますけどね。
まとめ Youngは車が必要
僕がマイステージに紹介されたファーム街Youngはそもそも車がないと生活ができません。「結局、車なしで何とかしたんでしょ?」って言われたら否定はできないんですけどね。
結局ヒッチハイクしたり、タクシーを呼んだりと、いずれにしろ他人の車を使っていたことに変わりはないです。
ここで働いてるほとんどの人がYoungの街に住んでいました。そして、ファームまで車通勤です。
チェリーピッキングは短期間で一気に収穫するので労働者もメチャクチャ多いんですよ。僕がいた時でも少なく見積もって同じファームで100人以上働いてました。
その中で、車を持っていなかったグループは間違いなく僕らエージェーントを通してきた人達のみです。
マイステージは例の韓国のエージェントと本当に連携が取れてるのか、それとも取り分が一人頭50ドルなので手を抜いてるのかはわかりませんが、マイステージが紹介するチェリーピッキングには参加しない方が賢明です。
というより、車を買って自分で行きましょう。ちなみに、このチェリーファームでもらったセカンドの日数は21日です。
仮に参加するメリットのある人を挙げると以下の場合があります。
- あと10日ほどでセカンドビザが取れる。でもビザが12月末で切れる人で車を持ってない人。
- ドMな人
- どうしてもチェリーピッキング、プラムピッキングを経験したい人
これくらいでしょうか。そのほかの人はこのプログラムに参加するメリットは一切ないでしょう。
というわけで、僕が参加した2014年度のマイステージ・チェリーピッキングプログラムの詳細でした!
最後に、過去にこのプログラムに参加した人で、当時の状況に関して情報提供をしていただる人がいたら幸いです。ここに追記したいと思っています。
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